ポルシェ カレラカップ ジャパンでは、プロを含むすべての参戦ドライバーが対象となってシリーズチャンピオンを競うオーバーオールと、トップアマチュアのナンバーワンを目指してクラスチャンピオンを競うジェントルマンクラスの、2つのチャンピオン争いが展開されます。その戦いは公式予選から見逃せません。1大会で2レースが行われる形式が多いカレラカップ ジャパンでは、第1レース、第2レース双方のスターティンググリッドを、大会中1度限りの公式予選で決定します。約30分間の予選中に各ドライバーが記録したベストタイムとセカンドタイムが採用されるため、選手たちには凄まじい集中力が要求されるのです。レーシングドライバーとしての進化と成長を目指す若手と、ベテランカレラカップパイロット勢の激しい戦いは、シリーズの大きな魅力の一つといえます。
電子デバイスを極力削ぎ落としたイコールコンディションのカップカーで争われるポルシェ カレラカップ シリーズにおいて、勝敗を決するのはドライバーの研ぎ澄まされたテクニックです。レース中にどれだけマシンやタイヤの挙動を鋭く感じ取り、人馬一体の走りを実現できるか。そのためには、ドライバーの冷静な頭と心、そして技術の高さが常に問われるのです。マシンの公平性が保たれた条件下だからこそ、選手たちのタイムへの挑戦欲、コンマ1秒でも速く走りたいという飽くなきパッションはより昂ります。純粋に速さを求めるパイロット同士が繰り広げる極限の戦い。そこには、間違いなくモータースポーツの原点があります。
国内A級ライセンスがあればプロアマ問わず参戦できるポルシェ カレラカップ ジャパンは、グローバルに展開される栄誉あるレースでありながらも、多くのドライバーに門戸が開かれているといえるでしょう。この舞台で技を磨いた若手ドライバーは他のカテゴリーに進出する実力を身につけ、また、海外のカレラカップシリーズへの挑戦を望むドライバーには、そのためのバックアップ体制が用意されます。ポルシェ カレラカップほど世界規模で行われているワンメイクレースは他になく、それは名実ともにアマチュアでも戦える最高峰のレースなのです。ここに集うすべてのカレラカップパイロットたちのレースへの熱い想いとチャレンジスピリットを、ぜひサーキットでリアルに感じてください。