ポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ) 2018シリーズ第1-2戦が、岡山国際サーキット(岡山県)にて 2018年4月7日(土)、8日(日)に 開催される。
今年で18年目のシーズンを迎えたワンメイクレースの最高峰であるPCCJは、昨年同様4月に岡山国際サーキットで幕を開ける。2018シーズンは10月までの6カ月間で6イベント全11戦が開催され、クラス区分は全ドライバーが対象でシリーズチャンピオンを競うオーバーオール(総合順位)と、オーバーオールの中でアマチュアドライバー同士が覇を目指す「ジェントルマンクラス」で構成される。このカレラカップドライバーがドライブするPCCJマシンは、今季新たに導入されたタイプ991 第2世代のニュー911 GT3 Cup。リアに搭載された水平対向6気筒 エンジンは 3.8リッターから4 リッターへ変更され、最高出力は460psから 485psへとアップし、ダイレクト・フューエル・インジェクション(DFI)の採用により効率性も大幅に向上している。さらにアンチロック・ブレーキシステム(ABS)を採用するなど、パフォーマンスのみならず安全面でも大きな進化を遂げた。
今シーズンのエントリーは全22台(うちジェントルマンクラス登録は16台予定)と昨年を上回るエントリー台数となり、近年では最多の参戦台数となる。オープニングレースとなる第1-2戦の岡山大会には20名がエントリーし、そのうち14名がジェントルマンクラスの対象となる。
今年も国内で最大の人気を誇るレース、SUPER GT開幕戦のサポートレースとして開催されるPCCJ第1-2戦の舞台となる岡山国際サーキットは、全長 3.703㎞で2つのストレートと13のコーナーにより構成されており、比較的狭いコース幅とタイトコーナーが多いのが特徴。そのためオーバーテイクチャンスが限られているので、好成績を納めるためには予選の成績が大きな鍵を握る。なお、公式予選は1回のみ実施され、第1戦のスターティンググリッドは予選のベストタイム順で形成されるが、第2戦のスターティンググリッドは予選で記録されたセカンドタイム順となる。このため予選で重要なのは、ベストタイムに加えてもう1ラップそれに近いタイムを記録できるかがポイントになる。
そして今シーズンの注目は、昨年PCCJ史上初となるオーバーオール(総合)とジェントルマンクラスのダブルタイトルを獲得した#9 武井真司、2016年PCCJシリーズチャンピオンの#78 近藤 翼による新旧チャンピオン対決。これに、今年もPCCJジュニアプログラムドライバーとして参戦する#18 上村優太、2014年と2016年のPCCJジェントルマンクラスチャンピオンである#7 星野 敏がどう挑んでいくのか。また、スーパー耐久ST-Xクラスの2016年チャンピオンである#34 内田優大、PCCJジュニアプログラムドライバーであり全日本F3Nクラスで2016年にチャンピオンを獲得した#19 片山義章のPCCJルーキー2人がどのように絡んでくるのかが注目される。
一方、16人のカレラカップパイロットが参戦するジェントルマンクラスは、チャンピオン経験者、ベテラン、ルーキーが顔を揃える。3月に行われた富士スピードウェイ合同テストでのタイム差は拮抗していただけに、誰が優勝してもおかしくない状況にある。2013年ジェントルマンクラスチャンピオンの#2 田島剛をはじめ、#25 内山清士、#32 永井秀貴、#98 IKARIなど経験を積んできたドライバーたちが一歩リードするのか。はたまた、今年から参戦するルーキーの中からニューヒーローが誕生するのか見逃せない。
注目のPCCJ第1−2戦岡山大会のスケジュール(予定)は、専有走行が4月6日(金)9時50分〜10時20分、11時30分〜12時00分の2セッション行われる。予選は4月7日(土)11時30分〜12時00分の1回のみ。そして決勝レースは、第1戦が7日(土)16 時30分スタート(15周)、第2戦が8日(日)11時35分スタート(15 周)となっている。