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Porsche - ポルシェ カレラカップ ジャパン

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2018 第11戦(鈴鹿)決勝レポート

天候:晴れ 路面:ドライ 気温:29度 路面温度:40度

4月に岡山国際サーキットで開幕したPCCJ2018シーズンも、今日の第11戦が最終戦となる。ポールポジションからスタートするのはPCCJジュニアプログラムドライバーで現在ランキング2位の#18 上村優太で、2番手は2016年PCCJシリーズチャンピオンで現在ランキングトップに立つ#78 近藤 翼。今シーズンのチャンピオン争いを繰り広げているドライバーがフロントロウに並ぶが、2人のポイント差は14点。#78 近藤は#18 上村の前でフィニッシュすればチャンピオン獲得となり、#18 上村は#78 近藤に15点差以上の順位でフィニッシュすれば逆転チャンピオンとなる。

ジェントルマンクラスのポールポジションは、前戦でチャンピオンを確定させた#20 鈴木宏和(総合5番手)。2番手は現在クラスランキング2位の#98 IKARIで(総合6番手)、3番手は現在クラスランキング4位の#25 内山清士(総合8番手)となっている。#98 IKARI は137点、今回の予選は12番手に留まった#2 田島剛は128点、#25 内山は121点と3人がランキング2位の座を争っている状況にある。

注目の最終戦は、前日に行われた予選時の不安定な天候とは違い、朝から青空が鈴鹿サーキットの上空に広がる。気温もグングンと上がり、スタート時の気温は夏日を思わせる29度に。グリッドに整列した各車は、シグナルがグリーンに変わると同時に一斉にスタートを切る。ポールポジションの#18 上村、2番手の#78 近藤とフロントロウの2人が若干出遅れ牽制しあう中、その隙をついて抜群のスタートを決めた3番手の#7 星野 敏がトップに立ち1コーナーを駆け抜けていく。トップの#7 星野と2番手の#78 近藤の差は一時1秒以上に広がるが、#7 星野がデグナーで飛び出してしまい2人の差は再び約0.5秒となりレースは後半に。その間に3番手の#18 上村は#78 近藤との差を徐々に詰め、最終コーナーで#78 近藤の背後に着けスリップストリームを使い、9周目の2コーナーで2番手にあがる。

ラスト2周は#7 星野、#18 上村、#78 近藤のトップ3がテール・トゥ・ノーズでハイレベルの戦いを繰り広げ、最終的に#7 星野が0.112秒差で逃げ切りオーバーオール初優勝を飾る。参戦6年目にして総合優勝を飾った#7 星野は、「スタートで前の2人を抜いてトップに立てたのですが、レース途中で飛び出してしまう場面もありました。最後は上村選手に追い上げられましたが、最後のシケインから大事に走りトップでチェッカーを受けることができました」と喜びを語る。2位の#18 上村は、「今日は中古タイヤでのスタートになったので、レース前半は苦労しました。でも、徐々にペースを取り戻して最終ラップでは星野選手を追い上げたのですが一歩届きませんでした」と悔しさを滲ませる。3位に入り2度目のチャンピオンを決めた#78 近藤は、「レース後半、上村選手が追い上げてきたときは無理なバトルをしないでゴールを目指しました。本当なら勝って2回目のチャンピオン獲得を決めたかったのですが、王者獲得は嬉しいです」と語る。

一方のジェントルマンクラスは、スタートから#20 鈴木が他のドライバーを圧倒する速さで今シーズン8勝目のクラスポール・トゥ・ウインを飾る。「今日はクルマの調子も良く、オーバーオールのトップ争いが見えるポジションで周回を重ねることができました。参戦初年度にクラスチャンピオンを獲得できたのは、チームやスポンサーのお陰だと思い感謝しています」と、王者の#20 鈴木は喜ぶ。2位の#25 内山は「IKARI選手を抜いて2位でフィニッシュでき、シーズンの最終戦をいい形で締めくくれたと思います」と語り、3位の#98 IKARIは「中古タイヤでのレースのため思った以上に滑って苦労しました」と悔やむ。

これにより2018年のPCCJオーバーオールランキングトップ3は、#78 近藤、#17 上村、#9 武井という結果に。一方のジェントルマンクラストップ3は、#20 鈴木、#98 IKARI、#25 内山という順番になった。

2018シーズンは、Type 991の第2世代となる「NEW 911 GT3 Cup」のデビューイヤーとなった。エンジンは3.8リッターから4リッターとなり、最高出力は460psから485psへとパワーアップ。さらに、ダイレクト・フューエル・インジェクション(DFI)やアンチロック・ブレーキシステム(ABS)の採用などで性能・安全面ともに大きな進化を遂げていた。そして、シリーズ戦が開催された各サーキットでコースレコードが更新されたことで、PCCJに参戦するドライバーの高い実力とニュー911 GT3 Cupの素晴らしいパフォーマンスを証明したシーズンとなった。

2018 第11戦(鈴鹿)決勝レース結果

2018-10-07
WEATHER:Fine  COURSE:Dry
国際レーシングコース 5.807Km
Pos. No. Cls. Driver Team/Car Laps Total Time Delay Gap Best
1 7 - 1 星野 敏/S.HOSHINO D'station Racing 10 21'26.581 162.49km/h 2'07.083
2 18 - 2 上村 優太/Y.KAMIMURA PORSCHE JAPAN 10 21'26.693 0.112 0.112 2'06.811
3 78 - 3 近藤 翼/T.KONDO SKY RACING 10 21'27.066 0.485 0.373 2'06.057
4 20 G 1 鈴木 宏和/H.SUZUKI Walter Wolf Racing Japan 10 21'29.210 2.629 2.144 2'07.199
5 19 - 4 片山 義章/Y.KATAYAMA OIRC team YTB 10 21'31.222 4.641 2.012 2'07.478
6 34 - 5 内田 優大/Y.UCHIDA Team KRM 10 21'40.097 13.516 8.875 2'07.363
7 25 G 2 内山 清士/K.UCHIYAMA NK RACING 10 21'46.907 20.326 6.810 2'09.161
8 9 - 6 武井 真司/S.TAKEI BINGO RACING 10 21'47.335 20.754 0.428 2'08.594
9 98 G 3 IKARI Bionic Jack Racing 10 21'53.110 26.529 5.775 2'08.175
10 36 G 4 長嶋 重登/S.NAGASHIMA Team KRM 10 22'01.245 34.664 8.135 2'10.653
11 77 G 5 浜崎 大/M.HAMASAKI MASARU HAMASAKI 10 22'01.521 34.940 0.276 2'10.908
12 3 G 6 TAKASHI HATA Team KRM 10 22'07.624 41.043 6.103 2'08.755
13 2 G 7 田島 剛/T.TAJIMA ARN RACING 10 22'19.727 53.146 12.103 2'10.818
14 11 G 8 倉谷 蓮/R.KURATANI Team KRM 10 22'20.516 53.935 0.789 2'10.328
15 32 G 9 永井 秀貴/H.NAGAI ARN RACING 10 22'32.174 1'05.593 11.658 2'11.000
16 51 G 10 春山 次男/T.HARUYAMA BINGO RACING 10 23'33.761 2'07.180 1'01.587 2'13.622
以上 規定周回数完走
21 G 高田 匠/T.TAKATA TAKUMI RACING 5 10'57.304 5Laps 5Laps 2'08.739
47 G TAD JUN JUN TEAM RIGHT WAY 5 11'27.583 5Laps 30.279 2'09.289
58 G 山口 智英/T.YAMAGUCHI D'station Racing 5 11'39.220 5Laps 11.637 2'08.802
開始時刻:11:14'42
終了時刻:11:36'08
レース中のベストタイムは No.78 近藤 翼 / T.KONDO SKY RACING 2'06.057 2/10 165.84km/h
規定周回数 9
ペナルティ
No.47 競技結果に30秒加算  (鈴鹿サーキット一般競技規則書第25条~1) (危険なドライブ行為)
計時委員長:Hirohito HAYASHI   競技長:Norio MIYAZAWA    審査委員長:Takashi SUZUKI

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