レース前に誰もがキモだと語っていたローリングスタートは、後方との間合いを図りながら、絶妙なタイミングでアクセルオンをした#77MUSASHI 選手が素晴らしいダッシュをみせてホールショットを獲得。以下グリッド順のオーダーでクリーンに1コーナーを駆け抜けていく。
抜きにくい岡山国際サーキットでは、序盤で1つでもポジションを上げることが重要という#33TETSUO OGINO選手は、オープニングラップから積極的な走りをみせ、アトウッドカーブで#66 荻原秀樹選手を攻略し2位に上がる。そしてトップをひた走る#77MUSASHI 選手へと照準を定めるのだが、岡山国際サーキットをホームコースとする#77MUSASHI 選手は、つけいる隙をまったく与えない見事なディフェンスラインを死守。両車は2 周目に36 秒台、3 周目に35 秒台とタイムを上げながら、3位以下を引き離して接近戦を繰り広げる。
そんな膠着するトップ争いを尻目に、驚くべき走りをみせたのがGT4クラス#71 澤龍之介選手だ。2 周目に1 分36 秒944 を叩き出し、2020 年の第1 戦で大草りき選手が記録したケイマンGT4 でのコースレコード、1分37 秒257 をあっさりと更新。そのままさらにペースを上げ続け、4 周目に1 分35 秒998 と、第6 戦の参加車両の中でも4 番目にあたる、とてつもないベストタイムを叩き出したのである。