Porsche Sprint Challenge Japan

2024 第2戦(SUGO) 決勝レポート

第2戦 決勝レース:
時間: 14:23-14:40 / 天候: 晴れ / 路面: ドライ / 気温: 25度 / 路面: 30度

同日に行われた第2戦の決勝は午前中より雲は出ていたものの、晴天とドライによる絶好の条件となった。ゆえに予選や第1戦で用いたユーズドか、あるいはニュータイヤを投入するか、戦略的チョイスや迷いも各ドライバーに見られた。ちなみに予選でのセカンドベストタイムで決められたグリッドでは、GT3-IIクラスながら#26橋村剛選手がフロントローという快挙。14 :23にローリングスタートからシグナルブルーが点灯し、第2戦の幕が明けられた。

スタートは、ポールポジションの#99 KEN YAMAMOTOと3番手の#77 MUSASHIと5番手の#76高木啓一郎の3選手が、イン側スタートの利を活かす展開となった。アウト側の前2列だった#26橋村と#16岸本裕之の両選手が1コーナー以降、ひとつづつポジションを下げ、#99、#77、#26、#76、#16というオーダーとなった。その背後に#27眞野壮一郎選手がピタリとつけ、約1秒ほど空けて#7今野智選手と#44HISATEA選手、さらに#94差の隆之選手と#22小山雅也選手が続く展開となった。スタートで大きくロスした#3 TETSUO OGINO選手はGT4の#86牧野善知選手を後方から追うことになった。

接近戦となった3番手争いをよそに、トップグループは2台、序盤から突き放しにかかる#99 KEN YAMAMOTOを#77 MUSASHIが追撃する形となった。ニュータイヤでこの決勝に臨んだ後者は、2ラップ目に前者を上回る1分26秒552の暫定ファステストラップで、好調ぶりを見せた。しかし3ラップ目に#99 KEN YAMAMOTOが1分26秒223でファステストラップを奪い返して以降、徐々に差が広がり、レース前半で約3秒のマージンを確保する。

セカンドグループでは、#26橋村がGT3-Iの3台の圧迫に耐え続ける。4ラップ目に入ろうとした時、最終コーナー立ち上がりで僅かに遅れた#76高木を1コーナーで#16岸本がインから差し、4位と5位が入れ替わる。#16岸本は#26橋村に激しいプレッシャーをかけ、#76高木の背中を初戦に続いて再び#27眞野が脅かすという、ダブルチェイスが展開した。

6ラップを終えてレースが折り返した時点で、トップ2台と3位走行の#26橋村のギャップは約9秒。しかし#26橋村と#16岸本はレース後半にかけてもコンマ数秒差のテール・トゥ・ノーズのまま推移し、クラスを超えて緊張感あるバトルが展開された。3番手争いに何とか食らいついていた#76高木だったが、10ラップ目の1コーナーでついに#27眞野にインから入られた直後、コントロールを乱し痛恨のハーフスピン。後続の2台、レース中盤から調子を上げ1分27秒台でラップしていた#44 HISATEAと、尻上がりに安定感を増した#7今野智選手に挟まれ、全体の7番手に転落してしまう。

ファイナルラップまで#16岸本はチャージを続けるが、10ラップ目のオーダーで各車ともそのままチェッカー。#88 KEN YAMAMOTOが開幕2連勝を飾り、#77 MUSASHIと#16岸本は初戦から表彰台の2位と3位を入れ替え、GT3-IIクラスながら#26橋本はフロントロースタートで3番手チェッカーとしてレースを終えた。GT4クラスの牧野善知選手は、オープニング以外のラップをすべて1分32秒台を保つという安定したパフォーマンスを見せた。中位以降のグループそれぞれのバトルでも第1戦から順位が入れ替わる好勝負が繰り広げられながら、初戦と同様、全出走車が無事に完走を果たすというクリーンなレースだった。

第2戦 ドライバーコメント

GT3-Iクラス 優勝 #1 KEN YAMAMOTO 選手
#77 MUSASHI選手はニュータイヤで、こちらはユーズドでより早く熱が入るかと思いきや、レース序盤、けっこう詰められて焦りましたね。予選で飛び出したのもそう、熱の入れ方がいまいちでした。とはいえ、その後はイメージ通りに走れたので、今年は勝ちを意識していきます。
GT3-Iクラス 2位 #77 MUSASHI 選手
練習しなかった割に、いい結果でした。ニュータイヤで#99 KEN YAMAMOTO選手にできるだけついていこうと思っていましたけど、途中から置いていかれました。でも2ラップ目に自分はファステストですか? まぁ引っ張ってもらって、違う世界を見せてもらいました。
GT3-Iクラス 3位 #16 岸本 裕之 選手
セクター2をどうまとめるか、この週末のテーマでしたね。メカニックがセッティングを変えてくれて乗りやすくなりました。いつも挟まれてバトルの多いグループで難しいレースが多かったですが、この週末は上手くいきました。練習できて乗れていた分、心の余裕もあったかもしれません。

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