レースは、14台のマシンが隊列を組んでローリングスタートで10周による熱戦の火蓋が切られる。#99 KEN YAMAMOTOは今回もスタートを決めてトップで1コーナーを駆け抜けていき、2番手には3番手スタートの#77 MUSASHIが浮上し、GT3-IIクラスの#26 橋村は総合3番手のポジション。その後方では、#16 岸本裕之、#55 SEIYA TANAKA、#44 HISATEAが激しい4番手争いを展開する。その一方で、9番手スタートだった#94 佐野隆之に対してコースイン時のホワイトラインカットでドライブスルーペナルティが提示される。
2024 第4戦（鈴鹿） 決勝レポート
第4戦 決勝レース：
時間: 14:19〜14:41 ／ 天候: 晴れ ／ 路面: ドライ ／ 気温: 30度 ／ 路面: 40度
第3戦終了後、昼休みを挟んで13時50分から第4戦のスタート進行が予定されていたが、またも前のレースでアクシデントが発生したため約10分遅れでの進行となった。そして天候は夏日を思わせる暑さとなり、レーススタート時の気温は30℃まで上昇し、路面温度は40℃になっていた。第4戦のグリッドは午前中の予選のセカンドベストタイムで決定されたが、第3戦と同じくGT3-Ⅰクラスの#99 KEN YAMAMOTOがポールポジション、2番手にはGT3-Ⅱクラスの#26 橋村 剛が着ける。そして午前中の第3戦はマシン修復が間に合わず出走できなかった#7 今野 智が7番手グリッドにマシンを並べる。
そしてトップの#99 KEN YAMAMOTOは、今回も2番手以下との差を広げるためにプッシュした走りを見せて2周目に、レースファステストとなる2分09秒707をマーク。3周目には、2番手の#77 MUSASHIとの差が3秒865まで広がる。注目の4番手争いは、3周目のシケインで#44 HISATEAが前に出て、自分のペースで走ることで他の2台を引き離しに掛かる。しかし5周目に入ったところで、#44 HISATEAと#60 MASAAKI NISHIKAWAに対して反則スタートの裁定が下され、ドライブスルーペナルティを科されてしまう。このペナルティ消化で#44 HISATEAは4番手争いから脱落し、#16 岸本と#55 SEIYA TANAKAの2台による戦いとなった。この4番手争いは、3番手を走行する#26 橋村がGT3-Ⅱクラスであるため、実際にはGT3-Ⅰクラスの3位表彰台を掛けた戦いであった。6周目を終えた時点の2台の差は0秒234。#16 岸本の背後から#55 SEIYA TANAKAは毎周プレッシャーを掛けるが、#16 岸本はペースを乱すことなく順位を守り切りクラス3位でチェッカーを受ける。
優勝は今回も2番手以下との差を大きく広げたGT3-Iクラス #99 KEN YAMAMOTOで、開幕戦から4連勝とチャンピオン争いで大きなマージンを築いた。2位は第3戦に引き続き#77 MUSASHIが獲得。GT3-Ⅱクラスは、GT3-Ⅰクラスの上位争いに食い込む活躍を見せている#26 橋村が開幕戦から4連勝を成し遂げ、2位は#72 吉山滋温が獲得。GT4クラスは、4周目のシケインで2台が接触するアクシデントが発生してしまい、残念ながら2台ともにリタイアという結果に終わった。
なお、次戦の第5-6戦は10月5日（土）、6日（日）に再びここ鈴鹿サーキットで開催を予定している。約4カ月近いインターバルがあるため、この間にどれだけ練習を積み重ねられるかが大きなポイントになってくるだろう。
第4戦 ドライバーコメント
- GT3-Ⅰクラス クラス2位 #77 MUSASHI 選手
- 第3戦は優勝したKEN YAMAMOTO選手にかなりの差を着けられてしまいましたが、第4戦はお尻が見えていたので少しは進歩したと思っています。次こそ、トップ争いのバトルを展開したいですね。
- GT3-Ⅰクラス クラス3位 #16 岸本裕之 選手
- 第3戦でも競ったMASAAKI NISHIKAWA選手との戦いになりましたが、速いところと遅いところがお互いに違っていたので、それを考えながら走っていました。最後の方はタイヤが厳しくなっていましたが、それは相手も同じなので気を抜かずにポジションを守り切りました。
- GT3-Ⅱクラス クラス2位 #72 吉山滋温 選手
- 今回は久しぶりの参戦だったのですが、暑さとの戦いでしたね。その厳しい条件下ながら、2戦ともしっかりと完走できたのは良かったと思います。しかも、第4戦では2位を獲得することができて嬉しいです。この後も引き続き参戦できるように調整をしていきたいと思います。