Porsche Sprint Challenge Japan

2024 第6戦(鈴鹿) 決勝レポート

第6戦 決勝レース:
時間: 14:39〜15:22 / 天候: 晴れ / 路面: ドライ / 気温: 29.0度 / 路面: 35.0度

心地よい風が吹く、初秋といった気候の中で行われた第6戦。予選のセカンドベストで決められるグリッドは、ポールポジションが#80 濱口 弘、2番手が#99 KEN YAMAMOTOに変わった。以下、#44 HISATEA、#26 橋村 剛、#55 SEIYA TANAKAと続いていく。
ところがグリッドにつく前のコースインラップで、#26 橋村のマシンがコース脇にストップ。一時的に燃料ポンプのエアが噛んだだけで復旧したのだが、牽引されたためにその場で残念なリタイアとなってしまった。

こうして18台になったマシンは、14時39分にローリングスタート。シグナルがグリーンに変わるとともに、見事な加速を見せた#80 濱口を先頭に1コーナーへとグリッド順のまま入っていく。そこで気迫を見せたのが#99 KEN YAMAMOTOで、逃げを打つ#80 濱口を逃さまいと0.6秒の差で食らいつく。また後方では、#44 HISATEA、#55 SEIYA TANAKA、#77 MUSASHIによる3番手争い、#7 今野 智、#27 眞野壮一郎、#17 AGによる8位争いも熱を帯びている。

そして2周目に2分10秒230のファステストラップを記録した#99 KEN YAMAMOTOは、そのままの勢いでピタリと#80 濱口の背後につくと、3周目のホームストレートで見事なオーバーテイクを披露。その後は#80 濱口の猛烈な追い上げを受けながら、3位以下を大きく引き離していく。

ところが4周目のデグナー進入で#27 眞野のインを突き8番手に浮上するなど健闘していた#17 AGが、130Rの進入で右片輪をグリーンにはみ出してしまいコースアウト。幸い本人に怪我はなかったものの、同じ集団の中を走っていた13位の#22 小山 雅也が破片を踏みタイヤバーストしてヒットインするなど混乱があり、先頭が5周目に入ったところでレースは赤旗中断となった。
マシン回収やコース清掃などで25分ほどのインターバルを挟みレースを再開。審査委員会の決定によりSC先導で3周、合計8周回のレースとなった。

ここで明暗を分けたのが、長いインターバルの間に冷えてしまったタイヤの対応だった。SC先導が1周で終わり、残り2周の超スプリントレースとなった1コーナーで、まずは#77 MUSASHIが#55 SEIYA TANAKAのインに飛び込み4位にジャンプアップ。続いて#80 濱口が2コーナーの立ち上がりからチャージをかけ、スプーンカーブの入り口で#99 KEN YAMAMOTOをオーバーテイクしてトップを奪い返すと、そのまま逃げ切り2連続優勝を飾った。そして3位には終盤#77 MUSASHIの猛攻を見事に抑え切った#44 HISATEAが入り今季2度目の表彰台を獲得している。
また、オープンクラスの#3 TETSUO OGINOが全体の12位、GT3-IIクラスの優勝は#60 MASAAKI NISHIKAWA、GT4クラスの太田 和輝が全体の16位でそれぞれフィニッシュ。合計17台が完走を果たしている。

この結果、GT3-I、GT3-II、GT4クラスいずれもチャンピオンは決まらず、タイトル争いは最終富士ラウンドに持ち越されることとなった。

第6戦 ドライバーコメント

GT3―Iクラス 2位 #99 KEN YAMAMOTO 選手
最初から結構ベタベタに付いていったので、2周目の最終コーナーで濱口 弘選手が立ち上がりをちょっとミスったタイミングで上手く抜けました。でもデグナーの走り方がまだまだで、1個目で離されちゃうんです。あと再スタートでのタイヤの温め方も、もっと方法があるんでしょうね。そういう意味では良いこともあったけど、課題も見つかったレースでした。
GT3―Iクラス 3位 #44 HISATEA 選手
まぁまぁの出来ですね。レース中はもう、後続を抑えるので精一杯でした。特に再スタート後はタイヤの内圧の管理をちょっと失敗しました。まったくグリップがなくて、あちこちで飛んでいきそうになって、これはやばいと焦りました。もっとSC中に温めるべきでしたね。でも「抜けるもんなら抜いてみろ!」って感じで走って、楽しいレースでしたよ。
GT3―Iクラス 5位 #55 SEIYA TANAKA 選手
良い先輩方に勉強させてもらって、良いレースができたので気持ちよかったです。レース中は接触もなく良いバトルの仕方を教えてもらいました。再スタートは、残り2周なのであまり無理せず現状維持でと思って走りました。無理に抜かすよりもマナーが大事だと思うので、その辺も意識しましたね。でもしっかり詰めて付いていけたので、良いレースだったと思います。
GT3―IIクラス 2位 #72 吉山 滋温 選手
とにかく完走できるように頑張って走りました。中断中は気持ちもそうですが、車内が暑いのがキツかったですね。でも再スタートも上手くできて、楽しくレースをすることができました。まだなかなか思ったような結果が出ませんが、次の富士に向けてまた頑張りたいと思います。チャンピオンを狙えるように頑張っていきたいですね。
GT4クラス 1位 #86 太田和輝 選手
気持ちよかったです。まだ1発の速さには課題がありますが、タイヤがタレてきてもペースが保てるようになったので、収穫はあったと思います。中断でタイヤが冷えましたが、SC中に温めて上手くスタートできたのも、なんとか前のクルマについていきながらレースができたのも良かったです。また来シーズンも出たいと思っています!

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