2019 第4戦（もてぎ） 決勝レースレポート

Porsche Sprint Challenge Japan（PSCJ）第4戦の決勝レースが、4月21日、15時13分から曇り空のツインリンクもてぎで行われた。このレースのスターティンググリッドは、直前に行われた第3戦のベストラップで決まり、ポールポジションは第3戦でひとり1分54台をマークした#98 IKARIが獲得。2番手には#9 小林賢二、3番手は#63 長嶋重登で、第3戦とは2位と3位が入れ替わっる順番になった。

第3戦と比べて、気温、路面温度ともにわずかに低いコンディションのもと、ローリングスタートで始まったレースは、直後の1コーナーで先頭を走る#98 IKARIに、2番手スタートの#9 小林が並びかけるが、#98 IKARIの前に出るにはいたらない。一方、#9 小林を撥ねのけた#98 IKARIは、1周目を終えた時点ですでに2位#9 小林との差を2秒以上に広げ、#98 IKARIの行く手を阻む者はもはやいなかった。

その後も快走を続けているように見えた#98 IKARIだったが、路面コンディションの変化で思うようにタイヤがグリップせず、ときに姿勢を乱しながらも1分55秒台を連発。2位との差を22秒721まで広げて見事トップでゴール。岡山の第2戦から3連続のポール・トゥ・ウィンを果たした。

後続は、オープニングラップでポジションをひとつ落とした#77 MUSASHIが、4周目に4番手に返り咲くと、前を走る#63 長嶋との差を一気に詰め、#9 小林を巻き込んでの2番手争いに発展。#77 MUSASHIは#63 長嶋を執拗に攻めるが、#63 長嶋は巧みなブロックで3位を譲らない。一方、#63 長嶋には#9 小林に挑む余裕はなく、#9 小林がそのまま逃げ切り2位表彰台を獲得、これに#63 長嶋が続いた。

第3戦、第4戦ともに、#77 MUSASHIがレースを面白くしたツインリンクもてぎラウンド。次戦の富士では、その#77 MUSASHIが表彰台に返り咲くのか。そして、#98 IKARIの連勝を止めるのは誰か。第5-6戦は、6月16日、富士スピードウェイで開催される「Sportscar Together Day」で行われる。いよいよ登場予定の718 Cayman GT4 Clubsport Competitionにも注目である。