2019 第5戦（富士） 決勝レースレポート

Porsche Sprint Challenge Japan（PSCJ）第5戦の決勝レースが、6月16日（日）に富士スピードウェイで行われた。約2時間前に行われた予選開始時は、一部路面がウエットとなっていたが、決勝スタート時は完全にドライとなっており、気温も上昇して路面温度は30度に。

ペースカーに先導された1周のフォーメーションラップの後、ローリングスタートによる決勝の火蓋が切られた。「GT3-Iクラス」のポールポジション#78 篠原拓朗は一歩出遅れて、2番手スタートの#98 IKARIがトップで1コーナーを駆け抜けていく。しかし、その背後に#78 篠原はピタリと着けてチャンスを伺い、2周目のホームストレートで#78 篠原は#98 IKARIをオーバーテイク。トップを奪い返した#78 篠原はペースを徐々にアップしていき、周回ごとに#98 IKARIとの差を広げていきトップでゴール。#78 篠原はPSCJ初参戦ながら初優勝を飾った。

3位争いは、8番手グリッドスタートの#9 小林賢二と6番手グリッドスタートの#16 岸本裕之の間で展開されたが、最終的に#9 小林が逃げ切り表彰台を獲得した。また、「オープンクラス」の#33 TETSUO OGINOは総合3位、「GT3-IIクラス」の#66 荻原秀樹は総合11位となるポジションでそれぞれフィニッシュした。

一方、初レースとなった「GT4クラス」はGT3車両のクラス群と約15秒の時差を設け、別のペースカーに率いられる形のローリング方式でスタート。ポールポジションの#11 山野直也は無難にスタートを決め、ポルシェジャパンジュニアドライバーの#19 石坂瑞基が追いかける展開に。ストレートで#11 山野が引き離すも、コーナーでは#19 石坂が差を詰めていくことから、マシンセッティングの違いが見て取れる。そのため2台は、ほぼ0秒5前後の差で周回を重ねていき、#11 山野が逃げ切ってPSCJ初となったGT4クラスのレースを制した。